けんせつ神奈川643号・2023年10月5日
2023/10/10
建設アクション
俺たちの怒りは限界だ!
インボイス中止!消費税は減税せよ
建設に係わる官民の労働組合で構成される建設アクション実行委員会は9月13日、政府にインボイス制度の中止と抜本的な物価高騰対策を求めて日比谷野外音楽堂で集会を開き、千五百人の仲間が東京駅・鍛冶橋駐車場まで要求プラカードを掲げてアピール行進を行いました。
最高気温は33度を超え、肌を刺すような日差しが集会会場に照り付けます。「いま怒りは最高潮!もう黙ってはいられない」と刷り上げた大弾幕が舞台上に掲げられ、仲間のボルテージも頂点に達しました。主催者あいさつに登壇した東京土建の石川信一副委員長は、政権与党の強硬姿勢に「怒りは限界を超えた」と集会の口火を切りました。一人親方などに新たな税負担か廃業を迫るようなインボイス制度は中止、せめて延期して欲しいという切実な願いを政府は一顧だにしませんでした。「国民生活を守るというのならインボイスは中止、消費税は減税せよ」と語気を強めて強調しました。
集会には国会から日本共産党や立憲民主党、社民党、れいわ新選組の野党議員が駆け付けました。参議院議員の小池晃さんは「インボイス導入はさらなる消費税引き上げのため」とし、歯止めのない大軍拡をやめて、消費税は今すぐ減税すべきと訴えました。
ヒザづめ交流で組織活動者会議
訪問対話に全力投球
秋の組織強化拡大月間を迎えた9月10日から11日、組織活動者会議が熱海市内のホテルで開催されました。会議の注目ポイントは「目で見て学ぶ訪問行動」です。組織部員による体当たりの演技が会場を沸かせ、仲間の機運を高めました。また、少人数の分散会ではヒザづめの交流で議論を深めました。
即席の玄関ドアを挟んで組合員訪問を題材にした寸劇が始まります。トップバッターを務めた志多伯さん(川崎中央)と大槻さん(横須賀三浦)は互いに建築塗装工で気心知れた間柄。際どいブラックユーモアの掛け合いに会場がドッと沸きます。
いくら顔見知りといえども役員に自宅を訪問された組合員さんは緊張しているはずです。訪問対話の入口は、他愛のない世間話や現場の話題などで距離を縮めて、コミュニケーションをとりやすい雰囲気づくりを心がけることが大切です。
対県交渉
仲間の声で認識正す
神奈川土建が加盟する神奈川県建設労働組合連合会は9月5日、横浜市内で神奈川県との交渉を実施し、働くものの立場から要求を訴えました。
公契約条例の制定やCCUSの普及・促進に関する要求について、行政担当者の知識や理解の不足から、まともに回答ができない場面が度々起こりました。担当官への日常的なレクチャーが必要なことを強く印象付けました。
健康保険証の廃止について存続を求める要請に力を入れましたが、国の決定を粛々と実行する姿勢を崩そうとはしませんでした。しかし、医療・介護関係者や各自治体の公務労働者からも保険証廃止に伴う混乱を不安視する声は増しており、木で鼻をくくるような県の姿勢は言語道断です。
インボイス制度の中止を求める要求に関して、税務指導課職員が「消費税は預かり税」と発言。すかさず交渉参加者が90年に東京地裁と大阪地裁で「消費税は物価の一部であり、預り金ではない」との判決が確定している事実を示して訂正し、職員は謝罪して発言を取り下げました。