けんせつ神奈川642号・2023年9月5日
2023/09/14
原水爆禁止世界大会・長崎
禁止条約を力に核兵器廃絶を
「被爆者とともに、核兵器のない平和で公正な世界を―人類と地球の未来のために」をテーマに掲げた原水爆禁止2023年世界大会は、台風接近のため日程を変更して開会および閉会総会と分科会を長崎市内で開催しました。神奈川土建からは38人の代表団が参加し、核兵器廃絶に向けた連帯の呼びかけに応えました。
再び戦前が始まらないために
「核兵器禁止条約への日本の参加をめざす運動」をテーマにした分科会では、各県からの活動報告があり、様々な団体が活発に活動している様子を聞き嬉しさと感謝の気持でいっぱいになりました。こうした取り組みは日本全国で行われているのだと思います。唯一の戦争被曝国日本政府に核兵器禁止条約の署名、批准を強く求めます。
「戦争を知らずに生まれ育った」そんな言葉を言える時代がずっと続く事を願いたい。
しかし、願うだけでは実現しません。なぜなら人は「目から消え去る物は心からも消え去る」からです。今何をすべきかをしっかりと考えて認識し、目に見える行動を後継者に受けつぐ運動をしていかないと心から消え去ってしまうのです。「戦後は終り、戦前の始まり」にならないように頑張りたい。
藤澤 晴男【横浜西】
核兵器の使用は許されぬ大罪
溶けたガラスビン、溶けた金属、粉々にくだけたコンクリート、高熱と爆風衝撃の中に生身の人間がおかれていたという事実が恐ろしい。
この人類史上稀に見る大罪は国際世論に認知されることも無いまま正義の米国と人類の敵日本という二元論にかき消されました。また、私たち日本人も戦前の大日本帝国が原爆を落とされても降伏をしなかったため、米国はやむなく二発目の原爆を落とさざるを得ず、その結果やっと大戦を終結させることが出来たという話を信じ込まされています。
米国は非を認める事は無いだろうけど、日本は唯一の被爆国として、この惨状を語り継ぐと共に、私自身も核兵器の禁止と廃絶を訴えていきたいです。
花澤 治男【川崎中央】
私たち若い世代がすべきこと
原爆の被害がテレビ等で取り上げられるのは広島ばかりだった印象があり、長崎については2回目に攻撃された街ということくらいしか知りませんでした。
しかし、実際に現地に行って自分の目で見ると、あの日に起きた衝撃の強さに気持ちが追い付きませんでした。原爆資料館で爆風と熱線でぐにゃりと曲がってしまった貯水タンクの柱や鉄道のレール、これがこんな壊れ方をするものなのかと思いました。周辺では頭や腕が吹き飛ばされてしまった石像や、一本柱になってしまった鳥居を見ていると心が痛みました。原爆の熱でやけどした人々、被爆した人々の写真を見ると、核兵器は人間が作り出した災厄であると思い知らされました。
あの戦争を経験した人々がますます高齢になっていく中、戦争の悲惨さを風化させずにしっかりと伝えていき、私たち若い世代の一人ひとりが、それぞれ考えて行動していかなければいけないと思いました。
内山賢聖【横須賀三浦】
唯一の被爆国が先頭に立て
原爆の被害というと広島のイメージが強いのはなぜなのかを確かめるため、戦禍の傷跡を巡りました。原爆が浦上天主堂やカトリック信徒を焼き尽くした過去を知ると、キリスト教国であるアメリカ本国では、恐らくこの不都合な事実が広まって欲しくなかったのではないでしょうか。大量殺りく兵器の実験のため、平野の広島と丘陵に挟まれた長崎が利用されたことは、現地の民間人にとって悲劇でしかありません。
ウクライナ戦争でロシアは侵略の遂行に際して、核の使用をほのめかす発言をしていますが、犠牲となるのは大多数の民間人です。また放射能汚染による被害は何十年もわたることになるので、全世界が力を合わせて止めなければならないでしょう。そして、唯一の被爆国である日本は広島・長崎の惨劇を世界中の人々に伝え広め、核兵器廃絶運動の先頭に立たなければなりません。
小川 和彦【鎌逗葉】
相模原支部 分会新聞づくり学習会
新聞は仲間をつなぐもやい綱
相模原支部は8月27日、支部会館で分会新聞づくり学習会を開催しました。講師に日本機関紙協会神奈川県本部の御崎事務局次長を招き、分会新聞が持つ価値と読んでもらえる紙面作りを学びました。
新聞発行を再開させたい
大野台分会書記長 桜庭 由子さん(基礎)
発行が休止していた分会新聞を再開させたいために学習会に参加した桜庭さんは、休刊に至ったきっかけを前教宣部長の勇退と振り返ります。「ほとんど一人に任せきりだったから一から勉強しようと思って」と教宣部長を引き継いだ川瀬勝博さん(電工)と一緒に受講しました。保険証の更新や分会行事など仲間に伝えたいことがたくさんあるとして、発行再開への決意を新たにしました。実は桜庭さん、学習会が始まる前に従業員の知人が独立するにあたっての相談に乗り、本人と従業員の二人を拡大してから参加した強者です。