けんせつ神奈川637号・2023年4月5日

建設産業全体の底上げが必要

県内いっせい宣伝行動と春の現場訪問を実施

 3月24日、神奈川土建一般労働組合は全県一斉に現場訪問行動を行い、公共工事現場11カ所、民間工事現場50カ所の合計61カ所に訪問、所長などから聞き取りが出来たのが計43カ所、確認書の締結が計14カ所でした。神奈川土建から54人が参加しました。あわせて横浜文化体育館前で行った横浜地域での現場宣伝には神奈川土建から9人が参加しました。

現場監督と賛同書を取り交わす=横浜支部

全県61カ所の現場を一斉訪問

3月24日、全県で取り組まれた現場訪問行動では、建設技能者の処遇改善のため、建設労働組合と元請ゼネコン両者が、①適正な工期を確保し、下請企業における適正賃金の支払いと処遇改善を推進すること。②社会保険加入に必要な法定福利費の明示など、下請間の契約においても書面による適正契約が行われるよう元請として指導すること。③法令遵守ガイドライン、労働基準法・労働安全衛生法等の関係法令を遵守し、労働時間短縮などの労働環境の改善をすすめること。④建設業退職金共済制度の適用・普及をすすめることの4点を懇談の主とし、現場所長との面談を求め全県61カ所の現場を訪問しました。

 処遇改善とあわせてCCUS普及促進についても意見交換し、中央ゼネコンで急速にCCUS導入が進んでいる現状を所長に伝え、県内ゼネコンでもカード取得促進、カードリーダー導入を要望しました。

現場宣伝でチラシを手渡す斎藤書記

建設を明日へつなげる者たち Next Generations 50

土建や茅ケ崎市に還元していきたい

茅ケ崎寒川支部

新倉 魁斗さん 24歳(屋根工)

 19歳の時に、父親の新倉龍一さんが経営する株式会社新龍に入社し、屋根工として仕事にまい進し、キャリアを積んできました。

 入社から5年後の2023年1月に独立しました。現在の仕事に対する心境を聞くと「今では自分で仕事の判断をせまられ、事業主としての責任を感じている」と話しています。

期待の次期群長

 神奈川土建に加入したきっかけは「父親がすでに加入していて、自然の流れで加入しました」と話します。

 茅ヶ崎西分会に所属している新倉さんは、次期群長を目標に頑張っています。群会議では、群の役員さんや組合員さんと一緒に資料の読み合わせをして、タイムリーな話題を中心に話し合っています。最近の群会議では、組織拡大、選挙、分会で開催するいちご狩りなどの議論を重ねています。仕事に関しては「36協定はどうする?」「元請からインボイスの登録をするように強く言われているけど登録した?」「副資材が高騰しているのに元請に値上げをお願いしているけど価格転嫁できなくて困っているよ…」などといった組合員さんが抱える問題にも真剣に耳を傾けています。

建設業界・神奈川土建 自身の将来について

 現在の建設業界について「建設職人もなかなか若い人がいないし、育っていない。若い世代の建設職人を増やすには、もっと発信力と活力が必要だと思う」と話しています。組合活動については、「まだ右も左もわからないけど、みんなに聞いて手を取り合ってがんばっていきたい」と話してくれました。

 将来について、「神奈川土建は身近にあったから加入していたけど、将来は、自ら培った経験を神奈川土建に還元していきたいし、仕事やプライベートでも生まれ育った茅ヶ崎に還元していきたい」と熱い思いを語ってくれました。

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