第94回2023メーデーが大規模に開かれる!!
2023/05/09
5月1日、国際労働者の日「メーデー」が行われました。神奈川土建は横浜メーデーはじめ、全県各地のメーデーに参加し、労働者の権利を訴えました。
第 94 回メーデー宣言(案)
私たちは 4 年ぶりに、パレードを含めコロナ禍以前に戻すことを基本として、第94回メーデーの開催を実現した。未だ終息しない新型コロナ禍、ロシアのウクライナ侵略の影響を受けた世界的な物価高騰による実質賃金の低下が続き、格差と貧困の拡大、労働者の困窮と苦難の打破を、すべての働く仲間との連帯の力で平和の実現と未来に向けて発展させていく。世界ではヨーロッパ、アメリカ、アジアの各国で労働者・国民のたたかいが大きく前進している。世界のたたかう仲間との連帯強化を進める。
すべての働く仲間のみなさん日本の労働者の暮らしに、四半世紀に及ぶ賃金の低下と物価の高騰が襲っている。私たちはこのメーデーを契機に、賃金が物価高騰分を上回る大幅引き上げ・底上げで生活改善をはかり、ジェンダー平等の視点からの均等待遇と格差是正をめざす。増税と大軍拡をやめさせ、消費税減税、大企業の優遇税制是正と内部留保に適正課税で個人消費を拡大、年金の拡充、医療・介護制度の改悪反対、インボイス制度導入阻止、マイナンバー利用拡大の中止、中小企業と営農の支援、食料自給率の向上、地域活性化による日本経済回復をめざす。岸田政権の早期退陣へ、市民と野党共闘の進化・発展、政治の転換はかる運動に全力をつくす。
すべての働く仲間のみなさん
政府・財界は、この間一貫して雇用の流動化政策と労働者保護の規制緩和をすすめ、その結果、正規雇用から非正規雇用への置き換えが急速にすすめられた。コロナ禍による雇用と賃金への影響は、とりわけ女性の非正規雇用労働者を直撃している。雇用の調整弁として女性の非正規労働者により顕著にあらわれ、日本の「ジェンダーギャップ指数」は 156 か国中 116 位と、先進国として最低の位置にある。
この世の中からあらゆる性差別をなくすことが求められている。政権と与党は、個人の尊厳を否定して自己責任を押し付け、一人一人の人権を制限させようとする国家観に固執し、LGBTQ の人権を尊重しようとしない。
すべての労働者の雇用の均等と安定を実現させ、一人ひとりが個人としての自立、人権が尊重され、自由と幸福の追求へ、ディーセントワークの確立とあわせて、あらゆる差別の根絶、格差の解消、貧困の撲滅めざして力を合わせよう。
すべての仲間のみなさん
世界各地で温暖化の影響による洪水や、干ばつを原因とする森林火災が相次いでいる。日本はエネルギー基本計画で脱石炭の年限さえ表明せず、COP27 の「化石燃料の段階的削減」にも賛同していない。近く開催されるG7 の議長国として、気候危機対策への日本政府の姿勢が鋭く問われている。エネルギー政策の転換、原発再稼働・新増設の阻止、自然災害から地球環境を守り、農業の再生と振興、食糧危機の打開にも世界の仲間とともに運動を進める。政府・自治体に防災と減災対策を強化させ、トルコ・シリア大震災の救援と復旧に力を入れよう。
岸田政権は軍備拡張路線を突き進み、軍事費倍増を狙っている。中・長距離ミサイルの開発、配備など、防衛費予算を 5 年間で 43 兆円へと天井なき軍拡が進められようとしている。敵基地攻撃能力の保有は「専守防衛」を破り、「武力による威嚇」を禁止する憲法9条に反する。私たちは平和と憲法を守る闘いに全力をつくす。そして、核兵器の使用と配備の脅迫が行われるなかで、核兵器廃絶にむけた国際的世論と運動を強めていくことが人類共通の課題である。ロシアのウクライナ侵略に反対するとともに、唯一の戦争被爆国の労働者、国民として、核兵器禁止条約の早期批准を求めていく。
働くものの団結万歳!世界の労働者万歳!メーデー万歳!
2023 年 5 月1日 第 94 回中央メーデー集会