けんせつ神奈川652号・2024年7月5日

建設職人の作業のすごさに驚きの声

能登半島に青年部がボランティアへ

 6月2日(日)に石川県鳳珠郡能登町で、「令和6年能登半島地震」のボランティア活動に参加しました。神奈川土建青年部から4人、県青協から1人の計5人で参加。石川県の制限によって現地ボランティアが登録制の先着申込みとなっており、行きたくても申し込みが殺到しなかなか行けない状況が続く中、3月から申し込みを続け、約3カ月越しでボランティア活動に参加することができました。


 前日の1日夜に神奈川土建本部から出発し、深夜に金沢駅着。宿で1泊し、2日朝6時半に金沢駅の集合地点に集合し、バスで現地に向けて出発しました。3時間弱かけて能登町ボランティアセンターが設置されている山村開発センターに到着し、そこから依頼者(支援を必要としている被災者)の自宅に用意された軽トラで行き、地震の影響で壊れてしまった家具家電の解体・撤去作業や、余震に備えての家具家電の移動作業、ふすまの調整などの作業をしました。午後3時には作業を終了し、3時30分に現地を出発。2時間半後に金沢駅に到着し、午後7時21分の新幹線に乗り、神奈川県へ帰着しました。

建設業とても歓迎

 一般の方が多く活躍するボランティア活動において、「手際がいい」「作業がものすごく早い」と私たち建設業からの参加はとても歓迎されました。一般の方のボランティアの場合、1日2回の軽トラ搬出が限界ということでしたが、私たちは5回も搬出した上、通常なら断らざるを得ないような作業も難なくこなしたため、他の参加者やボランティアセンターの方々からは驚きと尊敬の声がありました。帰り際には、ボランティアセンターの責任者から次回以降は直接連絡をして、また参加して欲しいという要望もありました。

依頼者の要望を聞きとる青年部員
手際よく家具を解体

復興進まず また行きたい

 本部青年部として6月2日に能登へボランティアに行ってきました。朝6時半に金沢駅からバスで3拠点位に分かれて出発して約3時間弱かけて能都という所に行きました。穴水町辺りから特に震災の影響が多いなと感じました。例えば屋根にブルーシートで応急処置していたり、建物が斜めになっていたりとまだまだ復興が進んでいない状況でした。私たちが行った能登町ボランティアセンターでは、水道や物資等は問題なかったのですが聞いた話だと輪島などでは水道など衛生面でまだまだ影響が残っているようでした。


 当日は午前と午後に1件ずつ依頼のあったお宅に伺って作業を行いました。次の大きな地震の備えとして家具移動、処分などを行ったのですが、高齢の方が多く、やはりボランティアの力が必要だと感じました。本来であれば震災直後に現地に行きたかったのですが、受け入れ態勢などで行政が追いついておらず、なかなか行くことができませんでしたが、ボランティアセンターの方から「今度は直接連絡取り合って来てください」と言って頂いたので、また行ければと思っています。ボランティアは初めての体験でしたが、やはり感謝されたり他の参加者の方と話しをできたり、とても貴重な経験になりました。


安川 宗 青年部副部長(当時)

「パートナーの会」元気に出発

主婦の会第51回定期大会で新名称決定

 1974年、組合の中から生まれた主婦の会は組合と共に運動のバトンを脈々とつないできました。諸先輩方から受け継いだ「建設業の発展とくらしの向上を」という思いを持って活動をしてきました。


 運動の前進を目指し仲間(会員)を増やしていこうと「主婦の会に入り一緒に活動しませんか」と拡大行動に取りくむ中で、近年では「私は『主婦』ではありません」という声を聞くことがとても増えてきました。現在では女性の労働人口の半数が仕事をもっています。社会的に女性の自立が進む中で会の活動を広げるために、様々な立場にいる女性を仲間に迎え入れる新たなステップに踏み出すことを第49回定期大会で確認し、2年間の学習と討議を積み重ね、新名称を「パートナーの会」に決定しました。


 「パートナー」という言葉の由来は「仲間」などの意味を持ち、組織同士においては協力関係を築く相手であり「連携」とも言い換えられます。日常的には配偶者やそれに準ずる相手、共に取り組みを進める相手など、人間関係において協力しあう相手を指します。パートナー間で生まれるパートナーシップは、「互いの強みを活かし、弱点を補い合うことで、より大きな成果を生む可能性がある」と社会的に位置付けられています。


 50年間積み重ねてきた「主婦の会」の活動の継承と、これからの活動の発展に向けた決意を持ち、「組合と共に活動し前進するパートナー、組合運動の相棒という存在。そして組合員のパートナーが中心となる会員の組織である」という意味を込めました。これからもよろしくお願いします。

「主婦の会」にありがとうをこめて(定期大会にて)

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