けんせつ神奈川640号・2023年7月5日

第46回住宅デー 梅雨空押して全県開催

アフターコロナで仕事おこし運動を再始動!

 第46回住宅デーが6月11日、全県65会場で開催され、多くの来場者を迎え入れました。3年ぶりとなる全面開催は、コロナ後の仕事おこし運動の号砲となる記念すべき取り組みとなり、参加した組合員にも笑顔があふれました。

「集まる・集める」の再構築の場として

 新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが季節性インフルエンザと同じ「5類」に移行したことに伴い、組合活動も「ウィズコロナ」から「アフターコロナ」に転換しようと動き始めています。特に定期大会後に迎える最初のイベントである住宅デーが、様々な規制を気にせずに取り組めたことは、仲間の中に「集まる」ことの大切さと、「集める」ことの喜びを再び呼び起こしました。仲間同士が肩を並べて住宅相談や包丁研ぎを行う姿は、日常を取り戻しつつあることを実感する光景となりました。

足元の悪いなか来場頂いたお客様のため、全県各地で雨養生を工夫して会場設営

初めての参加で職人魂に火がつきました!

 平塚支部の竹内正樹さん(大工・43歳)は、同じ群に所属している副分会長の伊東さんから「包丁研ぎ練習会」に誘われました。練習では包丁の研ぎ方を学習、実践して住宅デーに臨みました。当日は受け付けた包丁の本数が多いこともあって、非常にやりがいを感じたそうで、「このようなイベントに参加したのは初めてですが、普段の仕事とはまた違った体験ができました。仕事が形になって感謝されるのはうれしいですね。僕の職人魂に火がつきました。」とし、分会主催の夏休み工作教室にも参加してくれることとなりました。

 群での呼びかけで生まれた新しい協力者の活躍に、分会活動の担い手づくりへの展望も開けます。正に分会行事と組織建設が響き合って前進する模範例となりました。

花水商店街アーケードにて(平塚分会)

増税無理 STOP!インボイス 6・14全国一揆

 「STOPインボイス全国一揆」と題した取り組みが6月14日、全国20カ所で開催されました。国会正門前には約千五百人が駆け付け、インボイス制度の中止を訴えました。集会には多くの国会議員が参加し、「この暴挙をみんなの力で止めて、希望ある経済をつくろう」と呼びかけました。

 集会を主催したのは、フリーランスで働く人たちでつくる「STOP!インボイス」です。私たち神奈川土建も集会の主旨に賛同し、開催に協力しました。

 主催者を代表してあいさつしたライターの阿部伸さんは、インボイス制度は消費税の増税そのものとし、「国民生活が苦しい時に、増税はもう無理です」と強調しました。また、建設労働者を代表して発言した、鍛冶工の大木さん(東京土建)は、年収4から5百万円くらいの一人親方にとって、新たに十数万円の増税が課されることを告発し、「インボイスは仲間同士の仕事に分断を持ち込む悪い制度」と憤りをもって訴えました。

 集会には、立憲民主党、日本共産党、社民党、れいわ新選組、超党派議連から国会議員が参加。課税業者になれば増税が待ち受け、免税業者のままでいれば取引排除や大幅な値下げをされると指摘し、連帯して中止させるとしました。

導入中止を訴える市民と野党議員

建設を明日へつなげる者たち Next Generations 52

従業員を守る責任を感じています

厚木支部愛川分会

齋籐 貴一さん 30歳(鳶工)

 学生時代の齋藤さんは、学校になじめず、将来への展望が描けずに悩んでいたそうです。そんなときに学校の先輩の誘いで職人の道に入りました。初めは「家計の助けになるし、手に職つける良いチャンスかもしれない」と気軽な気持ちでこの世界に飛び込みました。

 しかし、作業が思うように出来ないときは、「見て覚えろ」とブッ飛ばされるのが当たり前で、給料が遅れたり、支払われなかったりと何度も辛い思いを味わいました。それでも、「お世話になっているのだから頑張ろう」と、歯を食いしばって仕事を続けてきました。

 ある時、会社が突然休業してしまい途方に暮れていたところ、協力会社の人に「うちに来いよ」と声をかけてもらい窮地を救われました。新しい会社では、給料が遅れることなどの心配が全くなかったので、安心して技術と経験を積むことができ、ついに5年前「一国一城の主に!」と独立することが出来ました。

 「独立に伴って一人親方労災の加入が必要となり、インターネットで調べて神奈川土建に加入しました。いろいろと相談できるので本当に助かります」と話す齋藤さんは、3年前に個人事業主からステップアップして会社を設立しました。

 「信頼関係で仕事がつながるし、やりがいがあります。同時に、従業員を守る、生活を安定させる責任を感じています。不払いや下請けへの無理難題は、会社の大小に関係ないというのが実感です。組合で取り組んでいる賃金や労働条件の全体的な底上げが本当に大切ですね」と、『働き方改革』への対応もしっかり学び、仕事と雇用を守り続ける準備を進めています。

 趣味、楽しみは?と問われ「妻と3人の子どもたち!」と迷わず即答。力強くも優しい齋藤さんのより一層の活躍が楽しみです。

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